グレートバリアリーフ
遺産名:グレートバリアリーフ
登録国:オーストラリア連邦
登録基準:ⅶ・ⅷ・ⅸ・ⅹ
オーストラリアを代表する自然遺産といえば、このグレートバリアリーフです。
「世界最大のサンゴ礁」という二つ名はよく知られています。
それにしてもオーストラリアの地形名って、「グレート」がよく付くんですよね。
「グレートディヴァイディング山脈」「グレートアーテジアン盆地」「グレートビクトリア砂漠」「グレートサンディー砂漠」などなど。
規模が大きいのはわかるけれどね・・・。
ところで、「バリアリーフ」というのは一般名詞で、日本語では「堡礁」と言います。
サンゴ礁はその形成された背景や年代から3種類に分けられ、
陸地にほとんどくっついて分布している「裾礁」
海岸線に並行に、少し離れたところに分布している「堡礁」
陸地がなく、輪っか状に分布している「環礁」
で、堡礁は陸地を塞ぐように作られているため、「バリア」リーフなんです。
バリアリーフで世界遺産なのはカリブ海にある「ベリーズバリアリーフ」もありますね。
環礁は結構多いので、そのうちとりあげることにしたいと思います。
そして、サンゴの死骸からなるサンゴ礁は石灰岩質・・・というより、石灰岩のほとんどはかつてサンゴ礁だったものです。
現在陸地で見られる石灰岩や石灰岩地形は、元はサンゴ礁が沈殿したり圧縮されて形成されたものが、プレートの活動などによって地表に現れたもの。とてつもなく長い間、サンゴは地球の海で暮らし、生き物たちの暮らしに大きな影響を与えてきたものだということができます。
サンゴ礁が見られるのは暖かく綺麗な海。寒流が流れるところや、土砂が大量に流れる大河の河口付近ではあまり見られないのも特徴です。